目次
1. なぜか心が落ち着かない…そんな時はありませんか?
連日、新聞やテレビで毎日のように報道されている新型コロナウィルス。
目に見えないウィルスであること、さらに、お子さんの学校休校やお仕事の調整、これからの生活への影響なども考えると、何か心が落ち着かない毎日を過ごしているという方も多いと思います。
日本はもちろんのこと、世界中の国々が力を合わせて、また落ち着いた生活を取り戻ることができるように願うばかりです。
そして、このような時こそ毎日見えない不安にかられるのではなく、状況を悲観しないで心穏やかに過ごせたらよいですね。
そんなあなたに、ぜひおすすめしたいのが「マインドフルネス」という心のあり方なのです。
2. 今注目されているマインドフルネスとは
「マインドフルネス」は、思考にとらわれず「今この瞬間」を大切にする生き方のことをいいます。
私たちは、つい頭で考えた思考や雑念に振り回されてイライラしてしまいます。そうすると、頭がいっぱいになって緊張状態となり、リラックスできません。本当に大切にしたいこと、やるべきことに心を向けることができなくなってしまいます。そういった心の乱れを整えるあり方がマインドフルネスなのです。
このマインドフルネスは、1979年にマサチューセッツ工科大学のジョン・カバット・ジンが、西洋医学と東洋の仏教思想のエッセンスを取り入れたマインドフルネス低減法というプログラムを開発したところから始まりました。
こうして、仏教における瞑想が元となっているマインドフルネスは、Google社でも社員のストレスを軽減させ、集中力を向上させる目的で取り組まれていますし、さらに他の企業でも、生産性や創造性の向上を図るために、積極的に導入されるようになっていきました。
瞑想というとなじみがなく、何か難しそう…と感じる方もいらっしゃると思いますが、マインドフルネス自体は医学的な研究も広く行われている心理療法の一つでもあるのです。
それでは、マインドフルネスには、実際にどのような効果があるのでしょうか?
3. マインドフルネスの効果
マインドフルネスについては、様々な研究が行われ、主に次のような効果があることがわかっています。
- 集中力アップ
- 短期記憶の向上
- 不安感や鬱傾向の軽減
- ストレスを減らす
- 思いやりや寛容の気持ちが増える
このような効果のあるマインドフルネスは、現代を生活する私たちにとって、上手に「心を整える」ための手段だといえるのです。
4. 手で文字を書くことにマインドフルネス効果!
マインドフルネスというと、一般的には瞑想や呼吸法がよく知られていますが、「手で文字を書くこと」にも、心を整えるマインドフルネス効果があるといわれています。
文字を書く作業に没頭することで、「今ここに生きる」という状態になります。無心に手を動かすことが、私たちの脳をリラックスさせることになるのです。
それでは、具体的な方法をシェアしてみたいと思います。
① 写経
「写経」に挑戦したことはあるでしょうか?
京都や奈良のお寺では、写経の体験を行っているところも多いですが、静かなお寺で1文字ずつ経文を書き写していると、筆を動かすことに夢中になります。そして、時間の経つのも忘れてしまうような感覚になるでしょう。
この「無」になる感覚がマインドフルネスなのです。
「写経」というのはお経のことばを書き写すこと、あるいは書き写したお経のことをいいますが、日本では奈良時代からさかんになったといわれています。
願いを込めて経文を書き写す時間が、ゆったりとした心の安らぎを与えてくれるます。書き写すという意味では、お経に限らず、好きな言葉や文章を書き写すこと(書写)でも、マインドフルネスと同じ効果が得られるでしょう。
② ジャーナリング
「ジャーナリング」というのは、心に思い浮かんだことを書き記しながら、思考を整理し、脳内をすっきりさせるというワークです。『書く瞑想』とも呼ばれています。
瞑想と同じマインドフルネス効果を得られながら、もっと手軽に取り組むことができるのが、このジャーナリングです。
●ジャーナリングのやり方
- あるテーマについて、頭で考えずに手を動かしながら、ひたすら書き続ける。
- 自分の気持ちや事実をそのままの言葉で書いていく。
- 字の間違いは気にせず、どんどん書き進める。
- 短い時間でよいので、寝る前の5分などと決めて継続して取り組むとよい。
毎日続けると、自分をリセットできるとともに、客観的に見つめ直すことができるようになります。
写経と違い、きれいに丁寧に書くという目的ではありませんが、手で書くことでより脳を活性化しながら、脳にある思考や感情を整理することができるでしょう。
5. まとめ
今回はきれいな文字を練習しながら、心も整えることができる方法をご紹介しました。
手で文字を書く機会は、最近減ってきているのではないでしょうか?
でも、このような時代だからこそ、手で文字を書きながら心も整えることのできる「写経」や「ジャーナリング」にぜひ挑戦してみてください!
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