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小学校の書写で使う書道セット購入の疑問にお答えします
11月に入りました。
例年より日中暖かい日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
自宅から見える富士山もまた夏に逆戻り‥
暑かったり寒くなったりの毎日ですので、体調にはくれぐれもお気をつけください。
さて、オンラインレッスンやお教室の保護者の方からこの時期にご質問をいただくのが、
学校で使う「書道セット」や「書き初め用具」など書道用品の購入についてです。
もう注文された方もいらっしゃると思いますが、特に書道教室に通っていないお子さんの保護者の方は、どう選んだら良いか分からない方もいらっしゃることでしょう。
筆はどう違うの?
道具は何か選ぶポイントがあるの?
そもそもセットで購入しなければいけないの?
という疑問まで‥
小学校の教員として実際に書写を指導していた経験や、母親として子どもの書道セットを使ってみた感想を書道家目線も交えて、今後購入を検討する方の参考になれば‥と、こちらにまとめてみました。
ぜひ最後までご覧ください。
書道セットの注文書から何を選ぶ?


書道セットについては、小学2年生や3年生の秋ごろに学校から斡旋された業者からの注文書が配布されることがあるかと思います。
授業参観日などに合わせてサンプルを展示してくれる学校もあるかと思いますが、実際に手に取って見ることができない場合もありますが、基本的にはこの中から選んでいただけば大丈夫ですし、同じようなものが最近はネットでも販売しているので、そちらから購入しても良いかと思います。
セット販売では、
・書道セットが入るバッグ
・硯や硯が入るケース(硯ケース)
・文鎮
・筆や細筆、筆巻
・毛筆用下敷
・墨汁
などが全てセットになって販売されています。
では、何種類かある筆やセット販売の中からどれを選べば良いかという問題ですが、、
実は、我が家では単品を選んでバラで購入していました。
セットになっていてお値引きがあればそちらでも良いかと思いますが、すでに書道を習っていて使い慣れた筆や下敷を持っていたため、必要な物だけを購入して使用したかったからです。
書道セットの使い勝手を考える
基本的に書道セットは、持ち運び重視で考えられています。
持ち運びやすさを優先して作られているため、それぞれの道具の使い勝手が良いかと言えば、個人的にベストとは言えないと感じています。
そして、後ほど説明しますが、私の子ども達も、お教室の子ども達も使い勝手についてはあまり満足していないという声が多く聞かれます。
ただ、授業の度に持ち帰るという学校であったり、
書道教室で使用するから毎回持ち運ばなければならなかったり‥
というお子さんにとっては、持ち運びやすい書道セットがベストだと思います。
また、同じような形のバッグに収まっていると、学校のロッカーにきちんと収納できるので、学校側としても管理しやすいという良さもあります。
ただ、私が勤務した学校や子ども達が通っていた学校では、書道バッグは学期末に持ち帰るのみで、学校に置いたままでした。なので、それほど持ち運びやすさを重視しなくてもよいという現状がありました。
それでは、セットの中身についても見ていきましょう。
書道セットの中に入っている書道用品を選ぶポイント

①筆
・書道セットに入っている筆は手に入りやすい価格帯のものが多いのですが、書道を習っているお子さんには物足りない場合もあるかもしれません。もちろん普通に使用はできるので、こだわりがなければ十分です。初心者には、毛が硬めの筆が書きやすいので、説明を読んで「初心者向き」「硬め」などというタイプの筆を選ぶと良いです。また、購入した際についてくる透明のプラスティックキャップは、筆を使用した後には使わないようにしましょう。
②硯
・硯は墨汁を使用する学校がほとんどのため、セットに入っているプラスティック製のもので十分です。墨も擦れる物で、軽いので扱いも楽です。表と裏で墨の量を使い分けられるタイプのものが便利です。(書き初め用)ちなみに、私の学校や子どもたちの小学校では墨汁を使用していたので、墨を擦ることはありませんでした。
③文鎮
・文鎮は1本で長いタイプと、2本セットで短いタイプと選べるかと思います。選べる場合は2本に分かれたタイプをお勧めします。半紙の両方の角を押さえるように置くことができる方が、文字を書くときに邪魔にならずに扱いやすいです。ただ、元々持ち運び重視のため、文鎮と言ってもそれほど重みはないです。そのために書いていて半紙がずれてしまうこともありますが、硯ケースにも収まりやすいので、セットの文鎮がベストな選択だと思います。
④下敷
・毛筆用の下敷ですが、セットに入っているものは折ってバッグにしまうため、薄いタイプのものになります。薄い素材ですと収納には便利なのですが、墨の加減が難しいお子さんはすぐに半紙から裏移りした墨が下敷にペタッとついてしまい、汚れやすいです。また、線がついていた方が書きやすいので、そちらも選べる場合は線のついた下敷を購入した方が良いでしょう。色は黒地に線が白と、白地に色の線とありますが、個人的に線が見やすいのは白地の方だと感じます。ただ、黒地の方が汚れは目立たないという良さもあるので、お好みで選んでください。
⑤筆巻
・筆巻は筆を保管したり持ち運んだりするために必要ですが、学校で先生が筆を預かって保管してくださる場合もあるので、筆巻の出番自体あまりない場合もあります。どちらにしてもお安いもので十分だと思います。
⑥書道バッグ
・全てが入る書道バッグは、デザインが違ったり、チャックでバッグの容量を広げて調節できるものがあったり、手提げタイプに肩紐がついていたり‥
と色々ありますが、持ち運ぶ機会が少なそうならシンプルなデザインで十分です。デザインが凝っているほどお値段も高くなるので、お子さんにこだわりがなければシンプルなものがお勧めです。容量もそれほど大きくなくても、中に半紙やお手本を詰め込み過ぎなければ大丈夫です。
また、小学3年生から中学3年生まで長い期間使用することや、兄弟のお下がりで使用することも考えて、飽きのこない色やデザインを選ぶとよいかと思います。
我が家で購入した書道セット
私は学校で使っていた経験や書道を長く続けている経験から、こうした視点から選びました。
最初にもお伝えしましたように、我が家ではセットではなく単品を選びました。
結局購入したのは、
・シンプルな書道バッグ
・プラスチック製の硯と蓋つきの硯ケース
・文鎮(2つの短いタイプ) でした。
注文書をよく見ると、単品でも購入できます。
娘も息子も書道を習っていて、筆や下敷は自分のものがあったので、そちらだけ書写の授業の日には持っていきました。
特に書道を習っているお子さんは、普段使っているお道具で書いた方が上手に書けることがわかっているので、生徒さんによってはお教室で使用している書き慣れた筆や下敷を学校に持っていく子もいます。
「弘法筆を選ばず」と言いますが、お子さんもお道具は使っていると違いがわかるようになります。
我が家のように筆を毎回持ち帰るのは大変‥という場合には、普段の授業では書道セットにある筆を使い、コンクールやお清書などの時にはお気に入りの筆を学校に持っていく、というような形にすると良いかと思います。
ここで、お教室やオンラインレッスンでも好評の筆や下敷を紹介したいと思います。
下敷は書道セットに入っているものより厚みがある、しっかりとした素材のため、書道バッグに半分に折って入れることができないのが難点ですが(折りジワが取れなくなるため)、そこはご理解ください。
『おすすめの筆、細筆、下敷』
①教室専用筆 1320円 (硬めで書き心地良いです)
②細筆 600円
(お名前を書く専用の細筆。左利きのお子さんでも書きやすい筆で市販されていないものです)
③毛筆用下敷(罫線付き) 600円
必要な方には郵送可能です。(送料はご負担いただきます。)
ご興味ある方はメッセージいただけましたら、画像などで詳細をお知らせします。
また、ご希望の方にはおすすめの書道セット(書き初めも含めて)をご案内できますし、書道セットの注文書を見せていただければ個別にアドバイスもさせていただきます。
お知らせ
最後にお知らせです。
①「冬休みオンライン書き初め体験レッスン」
こどもオンライン書道教室「冬休みオンライン書き初め体験レッスン」の募集を12月に行います。短期間で丁寧に指導しますので、毎年ご好評いただいています。
おやこ美文字公式LINEやインスタグラムから募集を行いますので、よろしくお願いします。
②「大人の女性のための美文字」新公式LINEのご案内
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