「我が子には美しい文字を書けるようになってほしい」
「勉強ができるようになってほしい」「スポーツができるようになってほしい」・・
親なら誰もが思うことでしょう。
私もそうでした。ただ、一つ頭にあったことは、
「子どもは親の言う通りに育つのではなく、親のするように育つ」ということでした。
子どもにそうなってもらいたいと願うなら、まずは身近な大人が挑戦してみることも一つの手立てかもしれません。
大人の後ろ姿から、子どもはたくさんのことを学んでいます。
言葉だけで、「本を読みなさい」「字を丁寧に書きなさい」と言うのは簡単ですが、
なかなかそれだけでは、子どもはやりません。
でも、例えば大人が楽しんで本を読んでいると、知らない間に子どもも本好きな子になっているというように、
いちばん身近なモデルである親の影響は、思っているよりも大きいのです。
私も親として責任を感じるのは、親のあり方が無意識に子どもに影響しているという点です。
私が昔受け持っていたお子さんで、学校では口数は少ないけれど、掃除や係活動、学習などどのような場面でも、黙々と誰が見ていなくても、一人でもきちんとやってくれる子がいました。でも、決して無理をしている訳ではなく、当たり前のようにこなしてくれていました。自然とお友達からも信頼されていました。
どんな風にしたら、こんなに素敵な子が育つのだろうと思っていましたが、お母さんとお話をしていて、その理由がわかったのです。
お母さんも同じように、日々のことを大切に生活されていることがわかりました。お話は得意ではないようでしたが、誠実さを感じることができるお人柄でした。このお母さんの後ろ姿を見ていたら、あんな風に育っていくのだな・・と心が温かくなりました。
そうは言っても親も人の子ですから、当然思うようには行きません。私も何度となく、イライラしたり、ガミガミ言ってしまったり…ということがありました。
でも、それもわかった上で、いちばん身近なモデルとしてふさわしい大人になっていけるように、意識だけはしていけたらよいのではないでしょうか。
お子さまに「美文字」になってほしいのなら、親子で一緒にきれいな文字を学びませんか?
大人が学ぶ後ろ姿を見せて、子どもにも良い影響を与え、さらに自分も成長できたら幸せなことですね。
新年の始まりを迎える今、親子で美文字に挑戦したい方を、心からお待ちしています!
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