
1. 書道教室に通った小中学生時代。毛筆は書けても硬筆は・・・
小学校入学をひかえた3月に、近所の書道教室へ見学に行き、そこで生まれて始めて筆を持ちました。書道は楽しく、先生のお手本のとおりに書くことができるようにと毎週習いに行っていました。
筆に親しみ、楽しく書道にいそしんでいましたが、当時その教室で硬筆は扱っていませんでした。なので、鉛筆で書く文字は、筆で書く文字の形を思い出し、そのまま鉛筆で書いていたため、当時の私の文字はすごく癖のある字でした。
またこの当時、筆を2本の指で引っ掛ける持ち方(双こう法)で習っていました。
その影響で、知らず知らずのうちに、鉛筆の持ち方が中指と人差し指が並ぶように持つ持ち方へと変わってしまっていたのです。
このように、たくさん褒めて伸ばす指導をしてくださった小中学生時代の書道教室の先生のおかげで、私は後々まで書道に携わることとなりますが、その当時の指導から気づいたことがいくつかありました。
それが後々、自分の指導について考えるきっかけとなっていったのです。
その時に得たことは、
① 筆文字を書くことができる=硬筆(ペン字)も上手に書ける
とは言い切れない部分もあるということ。
硬筆の指導もできることなら受けた方がよい。
② 子どもへの指導では、筆の持ち方と鉛筆の持ち方があまり異なると混乱してしまう。
③ 毛筆を学ぶことで、文字の形(字形)を理解する手助けとなる。
④ 小さな子どもには、まず書道そのものを好きになってもらうことが大切。基本は褒めて伸ばすこと!
以上のような気づきが、今現在、教室での指導や講座テキストの基本スタンスとなっています。
次回は、書道経験はあるものの、あまり字の上手ではない私が小学校の教員になってからのお話をしたいと思います。できれば
この記事へのコメントはありません。