目次
1.子どもの書く字をきれいにしたいとお悩みの方へ
あなたのお子さまは字がきれいですか?それとも、字が汚くて困っていますか?
学校で書いたノートの字が読みにくく、形も整っていないと、
「もっときれいに書いたら?」
「丁寧に書かないと、字は上手にならないよ!」
と、つい言ってしまいたくなると思います。
しかし、何度注意してもお子さまの字は変わらず、どうやってアドバイスしたらよいかと、
お悩みの方はいらっしゃるのではないでしょうか?
2.「きれいに書こう」と伝えるだけではお子さんの字はきれいになりません
実は、「きれいに書く」「丁寧に書く」という漠然としたアドバイスでは、
字は上手にならないのです。
私も、自分の子どもにひらがなを教えようとした時には、市販のワークを練習すれば上手になると思っていました。
しかし、なぞったりマス目に練習したりしても、あまり上達しませんでした。
「お手本そっくりに書くんだよ」「ゆっくり丁寧に書こうね」
と、ただ書かせるだけの時間に、娘も飽きてしまい、
私もついイライラしてしまうという失敗がありました。
私のように、おうちでお子さんに字を教えたいと考えている方には、
特に気を付けていただきたのですが、
子どもは具体的なイメージができる言葉掛けでないと理解できません。
なので、教える側(大人)が、文字について具体的なアドバイスの仕方を知った上で、
教えてあげることが大切なのです。
なぜなら、「文字をきれいに書く」という一言だけでも様々な要素が含まれていて、「きれいに」とはどのような状態なのかという、きれいな文字のイメージもできていない場合が多いからです。
そのきれいな文字のイメージをありありと思い浮かべることができるようになることで、
整った美しい文字を書くことができるようになるからなのです。
それでは、お子さんに文字を教える時に大切な5つのポイントについて詳しく説明していきましょう。
3.お子さんに文字を教える時の5つのポイント
ポイント1 お手本の見方を教える
お手本はただ見るだけでは、大切なポイントが見えてきません。
お手本のどこに着目するかで、理解できることが変わってきます。
その時に、自分の文字の真横に置いて、書いている文字とお手本とをしっかり見比べるようにするとよいでしょう。
まず最初に文字の全体像をつかみ、次に細部に注目していくとよいですね。
ポイント2 字全体の輪郭をつかむ
お手本を観察しながら、字全体の輪郭をつかんでいきましょう。
字の輪郭に近い形を外形(概形)といいますが、おおよその形が三角なのか、丸なのか、正方形なのか、横長の長方形なのか…
おおまかにつかむことで、どこから書き始めればよいか、どこまではらえばよいのか、手を動かして書くときの目安となります。
お子さまと一緒に、外形がどの形に近いのか、仲間探しをしてみるのも楽しいでしょう。
こうして字形の仲間を見つけることで、文字のきまりに気づくこともでき、文字の学習がより楽しくなります。
ポイント3 線の方向に注目させる
線の方向も文字によってそれぞれです。しかし、規則性はあります。
はらいの方向はどこに向かっているのか、どのくらいの角度なのか、
真っ直ぐだと思っていた線もよく見ると、少し右上がりだったということもあります。
少しの方向のちがいが、文字の見やすさ、美しさを左右します。
線の方向に注目して、アドバイスしてみると字が変わってくるでしょう。
ポイント4 字のリズムを感じて書く
文字を書くときには、リズムを大切にしましょう。
ゆっくり書くところ、ピタッと止まるところ、スーとはらうところ、チョンとはねるところ…
を考えて書くようにアドバイスできるといいですね。
アルファベットはたくさん書いて覚えることをしないそうですが、漢字を使用しているアジアの国々では、手でたくさん書いて練習するという方法が取り入れられています。それは、手で書く際の、独特のリズムを体得するためでもあるそうです。
お子さまは特に、リズムを意識すると理解が早くなります。
「スー」「チョン」など、声に出して言いながら書いてもよいです。
ポイント5 具体物に当てはめて文字をイメージさせる
これまで挙げたポイントについて、お子さまがイメージしやすい具体物を当てはめてアドバイスすると、さらに理解が進みます。
例えば、「はね」は「次へつなげてジャンプするように」、
「も」は「なすの形に似ているね」などというように、
子どもがイメージしやすい具体物を挙げて説明してあげましょう。
お子さんに考えてもらっても楽しいでしょう。
柔軟な子どもの発想で、私たちが思いつかないようなユニークな素敵なイメージが出てくるのではないでしょうか。
4. まとめ
このように、ちょっとしたアドバイスで子どもの文字への意識が変わります。
ぜひおうちでの文字の学びに生かしてください。
5つのポイント まとめ
- お手本の見方を教える
- 字全体の輪郭をつかむ
- 線の方向に注目させる
- 字のリズムを感じて書く
- 具体物に当てはめてイメージさせる
ただ書くのではなく、具体的なイメージを持つことができるようにサポートしてあげてください。
今日は「文字を書く時のポイント」をお伝えしましたが、文字の学びを生かす機会は多いと思います。
特に、子どもの成長にとって必要な文字についての知識があると、子どもに関わる大人はたくさんのことをサポートできるようになります。
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